News Release
日本KFCホールディングス株式会社(証券コード:9873)の普通株式に対する 公開買付けの開始に関するお知らせ
2024年5月20日
関係各位
カーライル・ジャパン・エルエルシー
日本KFCホールディングス株式会社(証券コード:9873)の普通株式に対する
公開買付けの開始に関するお知らせ
ー国内外食業界におけるリーディングカンパニーへの飛躍的な成長を共に目指すー
グローバル投資会社であるカーライル(NASDAQ: CG)が間接的に発行済株式の全てを所有する株式会社クリスピー(以下「公開買付者」といいます。)は、本日、日本KFCホールディングス株式会社(東京証券取引所スタンダード市場、証券コード:9873、以下、その子会社・関連会社を含めて「日本KFCグループ」といいます。)の普通株式を金融商品取引法(昭和23年法律第25号。その後の改正を含みます。)による公開買付けにより取得することを決定いたしました。
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【本件の背景】
日本KFCグループは、5.5万店以上を有する世界最大のレストラン・チェーン企業である米国ヤム・ブランズ傘下のKFC Asia Franchise Pte. Ltd.との間のマスターフランチャイズ契約に基づいて、「ケンタッキーフライドチキン」を運営しています。
カーライル(The Carlyle Group(NASDAQ: CG)、その関係会社及びその他の関連事業体を含みます。以下の記載において、同じとします。)は、2024年2月初旬、三菱商事株式会社が所有する日本KFCホールディングス株式の売却に関する入札プロセスに参加しました。第一次・第二次の入札プロセスを経て、カーライルは、2024年4月19日、カーライルを唯一の最終候補者として選定した旨の通知を受け、三菱商事との間で独占交渉権に関する覚書を締結しました。これを受けて、公開買付者は、日本KFCホールディングスを非公開化することを目的として、本公開買付けの開始を決定いたしました。
なお、日本KFCホールディングスでは、取締役会において、本公開買付けに賛同する意見を表明するとともに、同社の株主の皆様に対しては、本公開買付けへの応募を推奨する旨を決議しております。
【カーライルによる価値創造支援】
カーライルは、ビジネスデュー・ディリジェンスの過程で実施した複数の消費者調査(具体的には、カーライルが独自に実施した日本の外食チェーン業界に関する消費者調査及び日本KFCグループにおける購買に関する消費者調査)の結果を通じて、「ケンタッキーフライドチキン」は国内トップクラスの認知を誇り(日本におけるブランド認知度は99%)、商品の美味しさと高い品質が消費者に高く評価されている、潜在的競争力のあるブランドであると認識しています。
そのうえで、カーライルがグローバルに展開するプラットフォーム並びにこれまで蓄積してきた外食・食品・コンシューマー向け事業等に関する知見及び投資経験と、日本KFCグループの成長を牽引してきた経営陣の知見とを融合することによって、日本KFCグループの目指すエブリデイブランドへの転換を実現し、国内外食業界におけるリーディングカンパニーへの飛躍的な成長を共に目指すことができると考えています。
また、カーライルは、日本KFCグループの事業の成長に向けては、新規出店の加速と各店舗における収益拡大を両輪で実現するべく、様々な施策を優先的かつ迅速に推進する必要があると認識しており、特に、①積極的な出店戦略の実行、②メニューの多様化・チャネル拡大による店舗当たり売上の成長加速、③デジタルの強化に向けた戦略的投資、といった各施策を実行していくにあたってのサポートを提供してまいります。
カーライルは、本公開買付けが成立した場合の経営体制については、日本KFCグループが今まで築き上げてきた事業基盤を生かしつつ、カーライルが有する経営資源、カーライルのグローバルな業界専担チームが有する専門性及びこれまで培ってきた幅広い経営人材ネットワークの提供により、中長期的な視点に基づく積極的な経営資源の投入を行うことで、日本KFCグループの更なる企業価値向上を目指します。
本公開買付けに当たり、カーライルの日本共同代表兼マネージング ディレクターである富岡隆臣は、「『ケンタッキーフライドチキン』という日本で長く愛されているブランドについて、ヤム・ブランズが、日本でのさらなる成長のための戦略的パートナーとして、カーライルを選んでくれたことを光栄に思います。また、日本KFCグループの企業価値向上に長年貢献してきた三菱商事に対しても、改めて敬意を表したいと思います。ヤム・ブランズ及び日本KFCグループと手を携えて、顧客の期待に応える美味しく高い品質の商品の提供を継続しながら、さらなる成長に向けた変革を実現できることをとても楽しみにしています。」とコメントしています。
また、米国ヤム・ブランズのKFC Asia Pacificのマネージング ディレクターであるリチャード・ウォリスは、「日本は、『ケンタッキーフライドチキン』が米国以外で進出した最初の市場の一つであり、1970年以来、日本におけるブランドは進化を続け、アジアにおける成長の原動力となりました。私たちは、クイックサービスレストラン分野におけるグローバル・フランチャイズ事業の運営について卓越した実績を持つカーライルの素晴らしいチームと連携することにより、成長に向けた次のステップに進めることを嬉しく思います。私たちは、カーライルとのパートナーシップに基づいて、グローバルな戦略を実行し、日本でのさらなる成長を実現することにコミットしています。」とコメントしています。
【カーライルの投資実績】
カーライルの日本におけるバイアウト投資のプラットフォームは、2000年以来、約40件、総額4,500億円を超えるプライベート・エクイティ投資を行ってきました。投資先の日本企業に対して事業変革と持続的な成長をもたらす投資実績には定評があり、日本経済にも貢献しています。
カーライルの日本における外食・食品・コンシューマー分野での投資実績としては、チムニー株式会社、株式会社おやつカンパニー、オリオンビール株式会社などが挙げられます。
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チムニーについては、2009年11月にMBOによる非上場化を発表した後、経営管理力の強化、組織力の強化、人材の育成、出店戦略の見直し、新規事業・新業態の開発などの成長戦略の実行を支援しました(2012年12月に東京証券取引所第二部に再上場、現在はスタンダード市場)。
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おやつカンパニーについては、2014年5月に同社の過半数株式取得及び戦略的業務資本提携を公表した後、カーライルが有するグローバルなプラットフォームと深い知見を活用し、主に国内で事業展開していた同社がグローバルなスナックメーカーへ飛躍するための成長支援を行いました。おやつカンパニーとの業務資本提携期間中、カーライルは同社と協働して、経営基盤及びガバナンス強化のほか、海外の計14の市場における同社のグローバル展開を加速させ、自動化による製造効率の最適化や、マーケティング及び研究開発プラットフォームの強化を支援しました(2022年12月に株式譲渡済み)。
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オリオンビールについては、2019年1月に公開買付けの実施を公表した後、強力な経営陣とガバナンス体制を整備することにより、同社の成長を支援しています(継続投資中)。
また、カーライルは、グローバル及びアジア地域において、クイックサービスレストラン・フランチャイズを含む外食・食品・コンシューマー分野において、豊富な投資実績を有しています。
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カーライルについて
カーライル(NASDAQ: CG)は、深い業界知識を有し、グローバルに展開する投資会社で、「グローバル・プライベート・エクイティ」「グローバル・クレジット」「グローバル・インベストメント・ソリューションズ」の3つの事業分野で投資活動を展開しています。カーライルの目的は、関連する投資家、投資先企業、社会の為に賢明な投資を⾏い、価値を創造することであり、2024年3月末時点の運用資産は総額で約4,250 億ドルに上ります。現在、世界4 ⼤陸の28 拠点に2,200 名以上の社員を擁しています。
詳しくは、www.carlyle.com をご覧ください。また、LinkedIn やXでカーライルをフォローしてください。
【本件に関するお問い合わせ先】
カーライル広報代理:
ブランズウィック・グループ 宇井理人、大山丈二
電話番号:090-6538-2109 / 080-7340-1015
Email:carlylejp@brunswickgroup.com