News Release
カーライル、センクシア株式会社の株式譲渡に関するお知らせ
世界有数の投資会社であるカーライル(本社:米国ワシントンD.C.、日本代表:山田和広)は本日、カーライルが保有する、革新的で耐震性に優れた社会インフラ・ソリューションを提供する建材メーカーであるセンクシア株式会社(旧日立機材株式会社、所在地:東京都港区、取締役代表執行役:笠原伸泰、以下「センクシア」)の全株式をローン・スター・ファンドの関連会社に譲渡しましたので、お知らせいたします。本株式譲渡の詳細な条件については公表しておりません。
カーライルは、2015年3月、カーライルの日本向けバイアウト・ファンド、カーライル・ジャパン・パートナーズの運用・管理するファンドが設立したCKホールディングスを通して、旧日立機材(当時東証2部上場)を非公開化し、日立グループのノンコア事業売却の一環として同社の全株式をTOBを通じて取得しました。
センクシアは現在、耐震性に優れたフロアシステムや建材、また耐震補強事業など、特殊な耐震構造建材とソリューションシステムを提供しています。これらは、多くの日本のランドマークである建設物でも使用されています。
カーライルは、同社の経営陣との緊密な協働を通じて変革をサポートし、長期に渡る持続可能な価値創出および日立グループからの「真」の独立を支援してきました。また、カーライルの深い業界知見を通じて、より機動的な経営体制の構築に向けた組織改編を行い、既存製品の付加価値向上によるさらなるシェア拡大と価格戦略を実行し、既存物件に対して耐震補強システムを提供する新規事業を立ち上げ、産業用チェーンの戦略的資本政策の追求により、センクシアの建材専業への脱皮などの支援を行ってまいりました。
今年度(2022年3月期)の業績予想を元にすると、同社の投資時の2015年3月期を起点とすると年平均成長率(CAGR)は、売上高で約7%、EBITDAは約15%に達します。
カーライルの日本副代表兼マネージング・デイレクターの大塚博行は、次のように述べています。「センクシアとパートナーシップを組めたことを嬉しく思うと共に、日立グループからの独立と同社の7年間に渡る目覚ましい成長は経営陣と従業員の皆様の大きな成果だと感じています。また、同社の事業変革を支援し、積極的な役割を果たせたことを誇りに思います。地震が多い日本において、センクシアの技術力と世の中のニーズに応えるソリューションが、今後も業界を率いる建材メーカーとして社会インフラの革新に貢献していくことを楽しみにしています。」
カーライルは、2000年に日本進出以来、33件、総額4200億円以上の投資を実行し、日本企業とのパートナーシップにより、事業の成長と価値創造を推進してきた豊富な経験を有しています。カーライルは、日本におけるエネルギー、ヘルスケア、テクノロジー、製造、産業、インフラの各分野に注力した投資を行っています。また、日本に特化したバイアウト・ファンドは、製造や産業分野への投資実績があり、リガク、ツバキ・ナカシマ、シーバイエス、キトーなどへ投資しています。グローバルでは、2021年12月末時点で、産業分野で総額240億ドル以上のエクイティ投資実績を有しています。
なお、本件に関わるカーライルの財務アドバイザーは三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社、法務アドバイザーは西村あさひ法律事務所です。
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カーライルについて
カーライル(CG:NASDAQ)は、深い業界知識を有し、グローバルに展開する投資会社で、「グローバル・プライベート・エクイティ」「グローバル・クレジット」「インベストメント・ソリューションズ」の3つの分野で投資活動を展開しています。カーライルの目的は、関連する投資家、投資先企業、社会の為に投資を行い、価値を創造することであり、2021 年12月末時点の運用資産は総額で3,010億ドルに上ります。現在、世界5大陸の26拠点に約1,850名の社員を擁しています。カーライルは、日本に特化した円建てのバイアウト・ファンド、「カーライル・ジャパン・パートナーズ」を運用しており、これまでに国内で33件の投資を実行しています。また、日本企業の海外展開、事業効率の改善、経営インフラの強化などを支援してきた実績を有します。
詳しくは、www.carlyle.com をご覧ください。
センクシアについて
センクシア株式会社は建材の製造・販売に特化しており、フリーアクセスフロア、ハイベース工法やハイリング、制震ダンパーと付加価値の高い耐震補強事業も展開しております。
【本件に関するお問い合わせ先】
カーライル広報代理:
Kekst CNC 大谷 みな子、田辺 圭弥
電話番号:03-5156-0190 / 03-5156-0102
Email:carlyle@kekstcnc.com