News Release

カーライル、グローバルな化粧品容器メーカーのHCPをベアリング・プライベート・エクイティ・アジアから取得

※当資料は、2022年5月26日(現地時間)に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です

 

世界有数の投資会社であるカーライル(本社:米国ワシントンD.C.、日本代表:山田和広、以下「カーライル」)は本日、化粧品容器の設計、開発および製造の分野における世界有数の企業であるHCP Packaging(以下「HCP」)の全株式をベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(以下「BPEA」)の関連ファンドから取得することで合意したと発表しました。なお、本件はカーライルのアジア向けファンドであるカーライル・アジア・パートナーズ(以下「CAP」)およびカーライル・ジャパン・パートナーズ(以下「CJP」)のそれぞれの関連ファンドより拠出され、取得金額等については公表しておりません。

HCPは、1960年に設立され、上海に本社を構える世界最大級の化粧品容器メーカーであり、中国、米国、メキシコおよび欧州など10ヶ所に最先端の製造設備を有しています。HCPはこれまで同社の革新的なパッケージデザインで多くの賞を獲得しており、化粧品業界のための持続可能なパッケージングソリューションの研究および投資に注力しています。エスティ ローダー、ロレアルや資生堂など、化粧品、スキンケアやフレグランス分野のトップ企業250社以上を顧客としています。

カーライルは、消費財や製造業における深い業界知見を活用し、今後も事業規模と顧客基盤をグローバルに拡大し続けるHCPを支援してまいります。また、カーライルは、グローバルな戦略的買収の検討や最先端の研究開発力の更なる強化をHCPと取り組むとともに、化粧品・消費財および製造業におけるカーライルの投資先企業のグローバルネットワークを活用し、HCPとの事業シナジーの実現やパートナーシップ構築などを支援します。

BPEAの傘下で、HCPは大きな変革と成長を実現しました。BPEAの支援のもと、HCPは製品技術の向上や事業地域を拡大し、カラーコスメやスキンケア製品の一次容器サプライヤーとしての組織力をさらに強化しました。

HCP代表取締役社長兼CEOEddy Wu氏は、「HCPが世界有数の化粧品容器メーカーに成長してきた道のりをとても誇りに思っており、過去六年半にわたるBPEAの支援に感謝しています。HCPは、引き続き、サステイナブルな容器の技術革新と、世界中のお客様へトップクラスのサービスとオペレーションを提供することに注力してまいります。今般カーライルという力強いパートナーを迎えられたことを嬉しく思います。HCPが新たな成長ステージに進み、マーケット・リーダーとしての地位を世界的に拡大していくにあたり、カーライルのグローバルなプラットフォームを活用してまいります」と述べました。

カーライルのマネージング・ディレクター、Wanlin Liu氏およびDennis Wang氏は、「HCPのグローバルな成長と拡大の新たなフェーズにおいて同社とパートナーシップを構築し、Wu氏をはじめとする経営陣と協働できることを嬉しく思います。化粧品業界は長期的な成長ポテンシャルを有していると見ており、HCPの事業実績や研究開発およびESGへの取り組みは、有力な差別化要素であると考えています。カーライルのグローバルプラットフォーム、深い業界知見、消費財・製造業における投資先企業ネットワークとのシナジーの追求などを通じて、HCPが新たな成長機会をしっかりと捉え、次のステージに成長する支援をしてまいります」と述べました。

カーライルのマネージング・ディレクター、渡辺雄介氏は、「これからHCPと緊密に連携しながら、グローバルな化粧品受託製造会社である株式会社トキワ(本社:東京)をはじめとするカーライルの投資先企業のグローバルネットワークとのシナジーを模索してまいります」と述べました。

BPEAのマネージング・ディレクター、Alex Lee氏は、「HCP がパッケージング分野におけるグローバル・リーダーに進化・成長する支援ができたことを誇りに思います。新規市場への参入、ホームマーケットである中国における事業拡大、追加買収による製品ラインナップの拡充などのこれまでに実現した施策を通じて、同社は今後も長期的な成長を続けることが可能なポジショニングを確立したと確信しています。また、詰め替え可能なPCR容器の開発や環境認証を取得した製造施設の活用など、ESGおよびサステナビリティー課題へのHCPの対応力の強化・変革を支援できたことも誇りに思っています。こうした成果が環境負荷の更なる低減に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献すると考えています」と述べました。

本件は、規制当局からの承認が得られることを条件としており、クロージングは2022年の第3四半期を予定しています。

 

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HCPについて
HCPは、企画から製造までをカバーする、化粧品業界向けの次世代一次容器の設計・開発・製造分野のグローバル・リーダーです。HCPの製品ポートフォリオにはコンパクト、パレット、口紅やツイスト式ステック、モールドブラシやファイバーブラシに強みのあるマスカラ、リップグロスとコンシーラー、小瓶、キャップ、ポンプおよびスポイトなどが含まれます。サステナビリティーを重視し、世界トップクラスの加工処理技術を社内に有するHCPは、ブランド各社がパッケージングの外観を高いクオリティと魅力的な装飾でカスタマイズし変革することを可能にしています。HCPに関するさらに詳しい情報については同社ウェブサイト(www.hcpackaging.com)をご参照ください。

 

カーライルについて
カーライル(CG:NASDAQ)は、深い業界知識を有し、グローバルに展開する投資会社で、「グローバル・プライベート・エクイティ」「グローバル・クレジット」「インベストメント・ソリューションズ」の3つの分野で投資活動を展開しています。カーライルの目的は、関連する投資家、投資先企業、社会の為に投資を行い、価値を創造することであり、2022 年3月末時点の運用資産は総額で3,250億ドルに上ります。現在、世界5大陸の26拠点に約1,900名の社員を擁しています。カーライルは、日本に特化した円建てのバイアウト・ファンド、「カーライル・ジャパン・パートナーズ」を運用しており、これまでに国内で33件の投資を実行しています。また、日本企業の海外展開、事業効率の改善、経営インフラの強化などを支援してきた実績を有します。
詳しくは、www.carlyle.com をご覧ください。

CAPおよびCJPを含むカーライルのバイアウト・ファンドは、消費財、小売りおよび製造業・一般産業における豊富な投資実績を有しており、これまでの投資案件には株式会社トキワ、BeautycounterGolden GooseVogueNovolexLogoplasteなどがあります。グローバル全体で、消費財・メディア・小売りセクターにおいて135件を超える案件に対し約250億ドルのエクイティを投資してきており、製造業・一般産業においては115件を超える案件に300億ドル超の投資実績を有しています(20223月末現在)。

 

BPEAについて
BPEAは、アジア最大規模で、豊富な実績を有するプライベート・オルタナティブ投資会社の一つであり、運用資産残高(AUM)総額は約210億米ドルとなります。BPEAはプライベート・エクイティ投資プログラムを運用しており、アジア太平洋地域を中心に、企業の拡大や買収を目的としたバイアウトの支援と成長資金の提供を行っているほか、アジア太平洋地域への事業拡大で成長することができる企業への投資もグローバルで行っています。また、プライベート不動産やプライベートクレジットに特化した専用ファンドの運用も行っています。BPEAは25年の歴史を持ち、香港、上海、北京、デリー、ムンバイ、シンガポール、ロンドン、ロサンゼルス、シドニー、東京の10拠点を有し、220名超の従業員を擁しています。

BPEAは、持続可能性を重視した投資方針を通じて、全てのステークホルダーに価値を創出することを目標に責任を持った投資を行っています。UNPRI(国連責任投資原則)に署名し、環境問題から社会問題、ガバナンスに至るまで、多岐の課題において持続可能性を推進すべく、自社及び投資先企業内での行動に取り組んでいます。

BPEAの詳細については、BPEAのホームページ( https://www.bpeasia.com/ )をご覧ください。

 

【本件に関するお問い合わせ先】
カーライル広報代理:
Kekst CNC 大谷 みな子、田辺 圭弥
電話番号:03-5156-0190 / 03-5156-0102
Emailcarlyle@kekstcnc.com